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オルガンは、1台でどんな音楽にも太刀打ちできる

こんにちは、店員Tです。今日は、あるミュージシャンを紹介します。
オルガ二ストの「大高清美」さんです。
大高清美
大高さんは、元々菅沼孝三さんをはじめとする名高いミュージシャンと多くCDを出している人ですが、2012年からは「CASIOPEA 3rd」の新メンバーとして活動を開始し、日本のフュージョン界に衝撃を与えた人物です。

大高さんは、音楽業界人向けの雑誌にてオルガンの魅力について言っていました。

「 やはり、音色が第一ですね。柔らかい音からえげつない音まで出せる。あの感じは唯一無二ではないでしょうか。後はオルガン1台であらゆる音楽に太刀打ちできるところ。(中略)無限の可能性を秘めた楽器だと思っています。」

珍しくまじめに店員Tが語ると、大高さんの言うオルガンの魅力とは「ラッパもピアノも、ベースもドラムも出せる。」という意味ではきっとありません。

オルガンという楽器そのものは、教会のパイプオルガンをルーツにしています。教会自体を楽器の一部としている大変巨大な管楽器です。
吹奏楽をしている人の方が案外理解しやすいのかもしれませんが、吹奏楽だと皆がメロディで皆がハーモニーで皆がベースです。

つまり、音楽的に必要と感じられた場所にそれぞれの音が効果的に散りばめられていくわけです。
オルガンも全く同じで、「オルガン」という楽器としては一つですが、「その部分に適した音」を作り、あてはめることができるのです。  

たとえば、ハーモニーの担当。
ハーモニーの音は、メロディーに対して「和音を付け加え」曲の方向性や性格、また感情を与えます。
このハーモニーを奏でる音色がずっとトゲトゲしい音だと、メロディーよりも主張が激しくなってしまい、これでは本当に伝えたいことがわからなくなってしまいます。
そのためにハーモニーはわざと埋もれた音を好んで使われることがよくあります。

大高さんが魅力だと言われている、柔らかい音やえげつない音を出せる無限の可能性というのは、オルガンという楽器だからこそギターやドラム、ベースを包み込むこともできるし、突き放すこともできる音色の幅広さの恩恵だと思います。

casiopea3rd_2.jpgバンドは、楽器がLMのアンサンブル形態です。
それぞれの楽器の持ち味をフルに生かすためにはやはりフルに勉強することも大事ですね!!

当社がレッスンで使っている電子オルガンは ローランドのAT-800です。
埋もれる音から、えげつない音まで、造りこみができる「オルガン」なので、CASIOPEA好きでもそうでなくても、一度音色を聞いてみてください♪

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