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磨けば磨くほど

風はまだ冷たいですが、陽の光が温かい一日です。

動きやすい日なので、昨日に引き続き、金属の磨き作業を。
今日はKAWAI 中古アップライトピアノのペダルを磨きました。

ペダルはピアノの中でも著しく消耗の激しい部品です。
そりゃそうです、多いときは一曲の中で何十回と踏まれるわけですから。
特に購入から30~40年たっている場合は、斑点模様状にさびが出てきたり、
表面の層自体が汚れた層になってしまったりで頑固な汚れが落ちません。


まず最初にサンドラバーで表面を削ります。サビを根こそぎ落としてやると、ようやく金属自体が見えます。
だいたいが真鍮みたいです。ただ、サンドラバーだけでは元の輝きは出てきません。

そんな時に使うのが、荒目・中目・細目の各コンパウンド。各々がサンドペーパーのように番手を持っていて、
徐々に細かいものに変えていくことで、鏡面へと仕上げていきます。

DSC_1598[1].jpg  左側から、荒目のみ
         荒目+中目
         荒目+中目+細目

  の順番で仕上げています。左端と右端ではピカピカ度合いが全く違います。

  真ん中と右端ではあまり差がないようにも見えますが、磨いていてクロス(布)が黒くなるのはこの細目をかけている時です。クロスが真っ黒になればなるほどよりきれいになっている証拠なので、どんどん拭いていきます。




DSC_1600[1].jpg全部に対してコンパウンドの細目をかけました。

左端のビフォーアフターを見て頂けると、差がはっきりとわかると思います。

磨いているこちらも嬉しくなります。
若干僕が写りこんでしまっているみたいですが…(*^^)v







このKAWAIのピアノは特殊な形をしているので、すこし調整に時間がかかってしまいますが、なるべく早く仕上げていきます♪なにとぞお待ちください(@_@;)

(T)


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